« アシタバ・パーティー | メイン | 魁 !! 山菜塾2007 山梨編 »

2007年02月18日
 ゴンズイ・バスターズ

2007年2月17日  神奈川県腰越港

先週の連休で、式根島に行ったばかりの外道バスターズ。
今週も同じメンバー(SaltyDog氏Mr.mud氏)で腰越港に釣りに行った。

狙いは外道中の外道、ゴンズイである。
ゴンズイは危険な魚として有名で、背びれと胸びれに毒針を持つ。刺されると強烈に痛み、1日中釣りができなくなるほど猛毒である。
しかし、一部の間では食べると美味しい魚としても知られているのだ。
今回の腰越港は、その筋では知る人ぞ知るゴンズイの聖地である。夜釣りなら百発百中で釣れると言われる数少ない港なのだ。

ゴンズイと言えば夜釣りである。
満潮が16:30なので16:00ころ現地に着き、その日のうちに帰還する計画だった。
当日の天気予報は思わしくなく、夕方から雨の予報である。気温も低めであり、過酷な釣りになる事が予想される。
我々3人で釣りに行くときは、必ず雨か強風である。今回も覚悟した方がいいだろう。
この季節に雨の中でゴンズイを狙って夜釣りする連中が、我々以外にいるだろうか。

今回の釣行は、Sal氏の体調も思わしくないので、みんなで電車で行くことにした。
バイクで行けば荷物を多く積めるので便利だが、帰りの夜道が雨と寒さで地獄になる。

腰越駅到着&腰越港到着
さあ到着だ!よぉ~し釣るぞぉ~!










14:29新宿発の小田急線快速急行で3人は合流した。
私は時間ギリギリになってしまい、滑り込みセーフ。MUD氏も出発が少し遅れ、途中の駅で合流した。
余裕を持って家を出たのはSal氏だけである。何か、気合いを感じる。

藤沢で江ノ電に乗り換え、腰越を目指す。
途中で路面電車になり、いつもと違った雰囲気を楽しんでいると、あっと言う間に駅に着いた。
途中の釣具屋でエサのアオイソメと自分たちのエサのパン等を買い、港を目指して歩く。

駅から港までは、目と鼻の先だった。
16:00になり、引き上げる釣り人達とすれ違いながら堤防の先端に向かう。
釣場に着くと荷物をおろし、早々に仕掛けの準備だ。
いつもながらSal氏の準備は早い。一番に釣り始めるのは、決まって彼だ。
今回は異様に早く、すでにリュックの中の釣り竿に仕掛けをセットした状態で持ってきていた。
並々ならぬ気合いを感じる。ここまでゴンズイ釣りに燃える男がいたとは!
MUD氏と私も遅ればせながら仕掛けを準備し、釣り開始だ。
ところが、釣り始めてすぐに雨が降り出した。なにか、我々に釣りをさせまいとする黒い力を感じる。
レインウエアに身を包み、リュックを傘で雨避けして釣りに復帰だ。

クーラーBOXに固定した私の竿&真剣に釣る2氏
何かかかれよ!後ろ姿に哀愁を感じます










16:30に満潮になり、潮止まりとなった。
アタリが無い。雨でしかも寒い。
こういうときは、ハクキンカイロの出番だ。寒い夜に重宝するオトナのアイテムだ。
少し風も出てなかなか火がつかなかったが、Sal氏の助けを借りて着火成功。
ゴンズイは日が暮れてからが勝負だ。

チビハゼ&チビダコ
いいな~!うらやましいな~!










しばらくして、Sal氏が何か釣り上げた。5cmほどの小さなハゼである。
エサをチェックしようと仕掛けを上げたところ、いつの間にか付いていたらしい。
小さいが、何も釣れない我々にとってはうらやましい限りだ。

少しして、Sal氏がまた何か釣り上げた。
大きな声を上げて、感動している。
近づいてみると、頭の大きさがピンポン玉くらいの小さなタコだった。
Sal氏、一人絶好調である。正直うらやましい。
こういうときは、こう言うのである。
「ゴンズイ釣りに来て、外道ばっか釣ってるなよ!」

雨に濡れる腰越の街&デカハゼ
寒いよぉ~!わしも釣れたどぉ~!










日はとっぷりと暮れ、雨は降り続いている。
私とMUD氏の竿には、アタリが全く無い。
ヒマ潰しにパンとソーセージを食らう。
寒さが身に凍みてくる。

私の竿には、アタリが判るように鈴が付けてある。しかし、鈴は全く鳴らない。
そこでエサをチェックしようと仕掛けを上げたところ、ブルブルと手応えを感じた。
何か釣れている!
思わず「釣れた~~!」と叫び声を上げる。
暗闇に浮かび上がったシルエットは、細長い魚だった。
本命のゴンズイの子供か?と思い、恐る恐る近づいてみると、それは20cmほどもある大きなハゼだった。
勝ち誇ったようにSal氏に見せ、「デカイだろ~」と自慢する。
まだボウズのMUD氏も「いいな~」と、うらやましがっている。
本当は嬉しいのに、「外道を釣っちまったよ~」とテレ隠しする。

ドンコ&本命ゴン様
でかいじゃん!本命釣れたどぉ~!










少しして、Sal氏がまた子ダコを釣り上げた。タコ釣り名人か?
そして、続けざまに何やら大きめの魚を釣り上げた。
本命のゴンズイかと思ったが、良く見ると25cmもあるドンコ(イソアイナメ)であった。

羨ましそうにドンコを見ていると、私の竿の鈴が鳴った。
あわてて巻き上げてみると、結構重い。
ゆるゆるに調整してあったリールのドラグが滑り、糸が出て行く。
釣れ上がってきた物は、本命のゴンズイだった。
20cmオーバーの良型で、特有の縦縞の他にうっすらと横縞が入った美しい魚体だ。
ヒレは縁だけ黒く色づいており、渓流の妖精ヤマメやイワナを連想させる神々しさだ。
ついにやった!本命を釣り上げたのである。
我々は、2月の雨の夜に、わざわざコイツを釣りに来たのだ!

毒針を除去しなければならないのだが、寒さで手がかじかんで今にも刺されそうである。
Sal氏に手伝ってもらい、悪戦苦闘してなんとか針を折って取り除いた。

そのあと、Sal氏がまた何か釣り上げて感動している。
見ると、頭が鶏卵よりも一回り大きいリッパなタコだった。
この短時間で、1人で3匹も釣ったのである。
Sal氏にはタコ釣り名人の称号を与えるべきだ。

            後光の差すSal氏
大魔王様それからSal氏はイソアイナメ1匹とゴンズイ1匹を追加した。
私はゴンズイ1匹とデカハゼ1匹を釣った。
MUD氏だけ何も釣れていない。まだボウズである。
Sal氏は寒さと雨で風邪が悪化したらしく、すでに満足して帰りたそうだった。
MUD氏にも何か釣れて欲しい。

彼も焦りを感じたのか、頻繁にポイントを探って粘っている。
そしてついに、テトラ脇を攻めていたときに初めてのアタリがあった。
竿がブルブル震える明確なアタリである。しかし、魚は針がかりしなかった。
そこに魚がいると読んで、さらに攻めるMUD氏。
とうとう魚も根負けして、MUD氏のエサに食いついた。
良型のドンコである。

これで思い残すことも無かろう。
すぐに今まで釣った魚を、その場でさばき始めた。
メスのゴンズイのお腹には黄色い卵巣が詰まっていた。
Sal氏がそれを見て食べたそうにしている。
私に勧めてくるが、断固拒否した。
やがて、彼はそれを口に入れた・・・。
ゴンズイの卵を生で味わった者は、彼以外にいるのだろうか。
これでは私の事を怪人と呼べないではないか!
味の方は、最初は海水の味だったのが、遅れて魚卵特有の濃厚な味が口の中に広がってくるそうである。

MUD氏は慣れた手つきで内蔵やエラを取り除いていった。
手がかじかんで、やりにくそうである。
やっとゴンズイとドンコの処理が終わり、クーラーBOXに納めた。
今回の釣果は、ゴンズイ、ハゼ、イソアイナメ、タコすべて3匹ずつだった。

21:00になり、そろそろ撤収である。
適当に荷物をリュックに詰め、明るい軒下まで移動して荷造りする。
不思議なことに、撤収と同時に雨は止んでいた。
闇の力を感じる釣りだったが、それにうち勝ったと言えよう。
過酷な釣りだったが、短時間でかなりの釣果を上げる事ができた。
離島遠征も良いが、近場にもまだまだ良い釣場があるものだ。
後に試食会を開くのが楽しみである。


●2007年2月23日  Kanna

いつものようにKannaで試食会を開いた。
今回の獲物は、ゴンズイ・バスターズで釣れたゴンズイ、マダコ、マハゼ、イソアイナメの他に、式根島釣行で釣れたクロアナゴと現地で買ってきたクサヤ類である。

マダコとポテトの炒め物&キビナゴのクサヤ
いける!かな~りウマ~!










ゴンズイの干物&サメのクサヤ
ウマ~~!臭いけどウマー










マハゼとイソアイナメの天ぷら&クロアナゴのフライ
上品な味でウマ~!かな~りウマ~!










今回の試食会で印象的だったのは、ゴンズイの干物とクサヤ類であった。
ゴンズイは旬の真冬に釣ってきたので、脂が乗っていて激ウマだった。
Mr.mud氏が自宅で干物にしてきてくれたものだ。
脂に旨味とコクがあって何とも言えない味わいである。

キビナゴのクサヤは、買ってきて良かった~と思えるほど美味だった。
珍しい物なので、次に見かけたときも迷わず買おう。

サメのクサヤは、種類は不明だがたぶんドチザメだろう。
クサヤ独特の臭みにサメ特有のアンモニア臭が加わって、とにかく臭い。
しかし、味にはコクがあってなかなかウマかった。

今回の試食会では、普段滅多にありつけない魚を食べることができた。
現地でなければ売っていないものや釣らないと食べられないもの、普通の店では味わえない調理などである。
こんな贅沢ができる我々は幸せ者なのかも知れない。

投稿者 Munapy : 2007年02月18日 00:47