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2007年9月22日
前回、外道バスターズでアナゴ釣りに行った釣場にソロで行ってきた。
清水の貯木場跡地である。
目的は夜釣りなので、遅い時間に出発しても大丈夫だ。
6:30に目が覚めたのだが、釣り具などをいじっているうちに時間が経ち、家を出たのは11:00頃だった。
保冷剤満タンのクーラーボックスをリアキャリアに積み、釣り具等はボストンバッグに入れてタンデムシートに固定した。
これでもシートに座るスペースは十分に確保できる。
ガソリンを満タンにして東名高速の東京インターに向かう。連休の昼間なのに都内は渋滞で、かなり時間をロスしてしまった。
高速に乗ってからもずっと渋滞で、イケナイ運転で先を急ぐ。
暑い上に渋滞で喉がカラカラになったので、SAに退避して一服休憩。
もう14:00を過ぎてしまったので、10分ほど休んですぐに出発。
160kmほど走ったところでガス欠になり、予備タンに切り替わる。
もう出口の清水インターまでは目と鼻の先だったし、今回は念のために予備ガソリンを1.5Lほどボトルに詰めて持ってきているので安心だ。

清水インターを降りて、現地に向かう前にエサの確保だ。
河岸の市でアナゴ釣り用の生イワシを探したが売っておらず、1パック(15匹くらい)400円の小アジを買った。
今度は釣り具屋だが正確な場所を把握しておらず、道に迷ってしまった。
釣場までの道はコマ地図のように○○交差点右折→R150→○○信金左折とかメモッてきたのだが、釣り具屋を探しているうちに完全に迷子状態。
私は道に迷うと闇雲に真っ直ぐ進むクセがあり、気づくと静岡インター手前5kmまで来ていた。
さすがに間違いに気づき、引き返す。
ツーリングマップルも持ってきていたが、地図が小さすぎて現在地を把握するのも困難だった。
何度も同じ道を往復し、アヤシイ交差点は曲がってみた。
前回来たときに通った道の記憶がなかなか蘇らない。
というより、知らない道を走っている。
こうなると、海の方向さえ判らなくなってくる。
さんざん迷ったあげく、偶然に釣り具屋を見つけてエサのアオイソメとオキアミを買った。
前回来たときの店とは違ったが、とりあえずエサの確保はできた。
人間の方のエサはコンビニでおにぎりを4個購入。おにぎりは好きな数だけ食べれば済むので便利。
もう予備タンのまま190kmも走ってしまったのでガソリンを補給し、先を急ぐ。
また適当に直進していると、やっと見覚えのある場所に出た。
そこから釣場までは、ほんの5分ほどだった。
やっと釣場に着いたのは16:00だ。
すでに5人ほどの人が来ていて、サビキでアジを狙っているようである。
荷物を下ろし、釣り人に挨拶しながら釣果を聞いてみると、今来たばかりで全く釣れていないとの事だった。
前回来たときにも釣っていたオジサンも何人か混ざっていた。
脇腹を突いてきたオジサンもいる。ボラ釣りが専門らしい。
夜釣りにはまだ時間が早いので、浮き釣り仕掛けを準備した。
アオイソメを半分に切って針に付けて投入する。
すぐにアタリはあった。ウキがモゾモゾ動く微妙なアタリだ。

いつになってもウキが消し込まないのでアワセてみると、何やらプルプルと暴れている。
釣れ上がってきたのはコトヒキ。しかし、ものすごく小さい幼魚だった。
コトヒキは食べてウマイ魚だが、これはあまりにも小さすぎるのでリリース。
小さい割りに元気いっぱいで、エラやヒレを立てて威嚇してくる。
暴れる力も強く、トゲが刺さって痛い。
気を取り直して、もう一投。
すぐにウキが動いて、またもやコトヒキ幼魚。
エサをオキアミに替えてみる。
しかし、またしてもコトヒキ幼魚。
コトヒキ・・コトヒ・コト・コ・・・1時間くらい猛攻を食らった。
もしかして、今日はこれしか釣れないのではと思い始めたころ、サビキ釣りのオジサンが何か釣った。
20cmを楽に超える食べ頃サイズのマアジである。
ボラ釣り師のオジサンも何か釣った。竿が良い感じで曲がっている。
上がってきたのはボラではなく、30cmくらいもある良型のメジナだった。
こちらも負けてはいられない。
5時のサイレンが鳴り、もうすぐ夕まずめである。
一発逆転を狙って、オキアミ餌で粘る。
ウキがモゾモゾ動いてアワセると、やっと魚らしい引き。
釣れたのは、手のひらサイズのヘダイだった。

ヘダイは食べて美味しい魚で、クロダイのような磯臭さはほとんど無いらしい。
この大きさなら塩焼きでも丁度良いので、食べるのが楽しみだ。
これが釣れるなら数匹は確保したい。
ウキの動きに集中し、勝負をかける。
群れが来ているのか、続けざまにヘダイをゲット。
ときどき地元の人が釣りを見にやってくる。
その中の一人がバイクを見て話しかけてきた。
オジサン「この前も来てた人だよね~?」
私「はい。友人と3人で来ました。」
オジサン「どこから来たの?」
私「東京です。」
オジサン「へ~、バイクでここまで釣りだけのために?高速使って?」
私「はい。釣り好きなもので。」
オジサン「このバイクじゃ高速キツイでしょ~。こんなに荷物積んで。」
私「はい。100km/hちょっとしかスピード出ないので。」
オジサン「バイクで走るのも好きなんでしょ。好きな釣りとバイクを両方かけ合わせて。わかるよ、そういうの。ボクもセローに乗ってるんで。」
私「ええ?セローなら私も乗ってましたよ。」
オジサン「ボクは明日、山に走りに行ってくるよ。」
こんな釣場に来て、共感できる人に会えるとは。
私の竿に何かかかり、会話はそこで途切れてしまった。
釣れたのはクロダイの幼魚。リリースサイズだ。
逃がそうとすると、遠くからボラ釣り師のオジサンが叫んだ。
「逃がすくらいならワシにくれ!」
一杯やりながら釣っているので、肴にしたいらしい。
しかたなくバケツに入れて活かしておいたが、弱って浮いてしまった。
オジサンはクロダイの事など忘れて帰ってしまったので、このまま逃がしても死ぬだけだからクーラーボックスに入れた。
別のオジサンが寄ってきて、身の上話を聞かされた。
東京から来たことを告げると、まだ一度も行ったことが無いと言う。
人がいっぱいいるんだろ。道が混んでるんだろ。テレビでしか見たことないけど。
自分も地方出身者だと告げると、安心したように職場の愚痴などを話し始めた。
そのあと、親方が来て走って行ったところを見ると、仕事をサボッて釣りを見に来ていたらしい。
その後もヘダイはポツリポツリと釣れた。
日も暮れてきたのでアナゴ用の仕掛けを用意し、買ってきた小アジを三枚におろして半身をさらに縦に2つに切ってエサにした。
前回来たときに友人が爆釣したポイントに向かって投げる。
オジサン達はアジ釣りが不調らしく、1匹釣れたきり何もかからないようだ。
やがて1人を残して帰っていった。
帰っても気になるのか、ときどき様子を見に戻ってくる。
アナゴ仕掛けの竿先には鈴が付けてある。
その鈴がチリリンと鳴った。
上げてみると、エサだけきれいに盗られていた。
今回は前回の失敗で懲りて、ちゃんとアナゴ用の仕掛けを持ってきた。
時期的に遅いかとも思ったが、まだ食ってくるようだ。
エサを付け替え、アナゴ仕掛けを投入する。
待つだけの釣りはヒマなので、脇でウキ釣りも同時にやっていた。
日が暮れてもヘダイは釣れ、数も貯まってきた。
オジサンもやっと何かが釣れたので見に行くと、サビキ仕掛けに大きなゴンズイが2匹かかっていた。
このオジサン、ただ者では無い。
「ゴンズイは刺されると痛いんだよ。」
と言いながら、慣れた手つきで素手で掴んで針をはずしている。強者である。
デコピンでゴンズイを怒らせて毒トゲを立たせ、親指と人差し指でトゲの根元を挟むように掴んでいる。
もう、この人は尊敬を込めてゴンズイオジサンと命名しよう。
すごいものを見たが、気を取り直して釣り再開だ。
ヘダイのアタリは微妙なものが多く、ウキが消し込むことなどほとんど無い。
ところが、投入してすぐウキが大きく消し込んだ。
大きなクロダイやメジナを期待したが、ブルブルとイヤな暴れ方。
私にもゴンズイがきた。
針を飲まれてしまいペンチを使ってはずしていると、ゴンズイオジサンが飛んできて「気を付けろ!刺されると痛いぞ。」と言って素手で外してくれた。
針ハズシも使わずに外すとは、やはりただ者ではない。

さっき鳴ったアナゴ仕掛けの鈴はゴンズイかもと思い始めたころ、激しく鈴が鳴った。
アワセてみると、かなり重い。激しく暴れる。
これは何か良い魚かも知れない。
アナゴ特有の重いだけの引きとは違っていたのだが、抜き上げてみると60cmオーバーの大きなマアナゴだった。

ゴンズイオジサンが寄ってきて、驚いている。
「よく見してみろ。こりゃエエわ。今日一番の魚じゃ。」
どんな釣り方か聞かれブッコミでアジ餌だと教えると、さっそく明日の夜やってみると言っていた。
夏はよくウナギ釣りに行くらしく、長物好きのようだ。
しばらく釣り談義していると、また鈴が鳴った。
巻き上げてみると、アナゴらしき引き。
ところが、巻いている途中でウキ仕掛けの竿にもアタリが。
すかさずアワセを入れて、アナゴ竿を又に挟んだままウキの竿を巻き上げる。
ヘダイがかかっていたので抜き上げ、今度はアナゴ竿を巻き上げる。
思った通り中型のアナゴだった。
時合が来たかと集中して釣りに専念する。
ウキ釣りの方はウキが消し込むが、釣れるのはゴンズイばかり。
アナゴの方もエサだけ盗られて針がかりしない。
そんなとき、ゴンズイオジサンが沈黙を破った。
何やら竿がすごい曲がっていて、左右に振り回されている。
見に行くと、50cmオーバーのボラが暴れていた。
ボラ師のオジサンは帰ってしまい、もういない。
網持って来てるかと聞かれたが、今回は持ってこなかった。
ボラは引きが強い上になかなか疲れない。釣りとしては面白いが、夏場のボラは内蔵が臭い。
やっと大人しくなったところで、抜き上げにかかる。
糸はアジ狙いの細糸なので、少しでも暴れられたら一瞬で切れてしまう。
抜き上げに成功し横たわるボラを見ていると、あげるから持って行けと言われた。
正直、あまり嬉しくないのだが、断るのも失礼である。
それとなく、夏場のボラは臭いんですよね~と言うと、それじゃ血抜きしてやると言われ、首を半分切られたボラがクーラーボックスを占有する事に。
もう、冷やしてあったお茶などを出さないと入りきらない。
ボラは夏場でもウマイ事は知っている。内蔵が臭くても身に臭いは無いことも。
しかし、他人が釣った魚でクーラーボックスがいっぱいになるのは釣り人として納得できない。
ボラの群れが回ってくると、小魚は怯えて釣れなくなるからと、ゴンズイオジサンは投げ釣りに切り替えた。
シロギスなどがポツポツ釣れているようだ。
しかし、20:00になって、アタリが完全に止まってしまった。
鈴も鳴らないし、ウキも動かない。エサも盗られない。
こうなると釣りはヒマである。あとは忍耐あるのみ。
ゴンズイオジサンもアタリが止まったらしく、竿を上げてコンビニに買い出しに行った。
帰ってきて缶コーヒーと飴玉をご馳走になった。
眠くなったら釣場でゴロ寝しながら夜釣りするのが好きらしい。
21:00になってもアタリは無かった。
1:00が満潮なので、今は下げ潮で潮が止まっているようだ。
ゴンズイオジサンは釣り具を撤収し、私が釣るのを見ている。
何か釣れるのを見たら帰宅すると言っていたが、何も釣れない。
そのうち、家で寝てもここで寝ても一緒だと言って、ベンチで寝に入ってしまった。
21:30になり、私の竿に全くアタリが来ないのを見て、明日は私に教わった釣り方でアナゴを狙ってみると言い残して帰って行った。
そのあとすぐ鈴が鳴った。
ブルブルと暴れているが小さい。
ゴンズイかと思ったが、30cmほどの小さなマアナゴだった。
再び時合が来たかと集中したが全くアタリ無し。
クーラーボックスを覗いてみると、もらったボラから血が垂れてボックスの中がよごれ始めた。
このままでは、釣った魚まで臭くなってしまう。
ゴンズイオジサンも帰ったことだし、とりあえずボラをさばいて不要な部分は捨ててしまうことにした。
お腹にナイフを入れると、特有の臭い。
しかし、黄色いものが姿を現した。卵巣である。
ボラの卵巣を塩漬けにして干したものは、カラスミとして高価で売られている。
傷つけないようにそっと取り出して、残った体は面倒なので海にポイ。
今頃はアナゴのエサになっているかも知れない。
22:00を回り、疲れも出てきた。
さっきまでは1人になりたいと思っていたのに、なってみるとヒマでしかたない。
釣場で寝るのも良いが、あまり眠くない。
1:00の満潮まで待つのもかったるいので、クーラーボックスの保冷剤が効いているうちに帰ることにした。
さすがは静岡。短時間の割りに満足できる釣果の釣りだった。
色々なオジサンとの出会いもあって楽しかった。


帰りは迷わずに清水インターに到着。
深夜の高速をひた走る。
ところが、まだ130kmしか走ってないのにガス欠のような症状でエンジンが止まってしまった。
3車線ある一番右車線を120km/hで走っている最中だったので、あわててウインカーを出して一番左の車線まで移動。
念のためガソリンコックを予備に切り替えると、またエンジンが始動した。
軽い焼き付きかも知れないので、スピードを押さえて左車線をゆっくり走る。
寒くなってきたので、途中でSAに寄ってフリースを着込む。
ついでなのでガソリンを給油してみると、すでに予備タンのガソリンで走っていた。
ガス欠でエンジンが止まったことが判って安心したが、行続距離が思ったよりかなり短い事が判って不安になった。
道は深夜で空いているので快調に走る。
無事に帰宅したのは満潮時刻の1:00だった。
とんぼ返りの釣行で結構疲れたが、帰ってきてもこれだけはやっておかねばならない事がある。
釣った魚の下処理である。
ヘダイは楽勝だったが、アナゴは切れるナイフが無くて手間取った。
ヘダイを食べるのは初めてなので、宴会が楽しみである。
投稿者 Munapy : 2007年09月23日 03:18
コメント
> 怪人さま
速攻夜釣りに即行レポアップ、ど~もお疲れ様でした。(^^)
いやいや前回の地獄の25時間耐久ツーリングといい、ここ最近は濃い行事が多いですね!!
清水の折戸湾奥の夜釣りで、釣った魚の魚種もスゴいけど、出会ったオジサンの種類も
それに負けじと多いという、空前絶後の濃い夜でしたね!!(^^)
ワタシは、只今近所のマックで仕事のメールをアップしつつ、怪人さまのレポを見て
一人笑い転げておりました。 近くのアベックが変な顔してこちらを見てましたが..。
いや、しかし、ヤパーリ私も釣りに行きたかった..。 無念。
今度の週末は晴れれば脱穀作業があり、10月初旬の3連休はサスガに家族サービスしないと
大魔神の怒りに触れてしまうし...。(T^T)
次回は戸田のウツボか、清水の第二ポイントで、ビックな鯛系とカサゴを狙うか!?
是非、次回はご一緒しましょう!!
投稿者 Mr.mud : 2007年09月24日 14:06
稲刈りお疲れ様です。
この前、台風で家族サービスできなかったのが痛いですねー。
やっぱ静岡は魚影が濃いですね~。
コマセを使わないウキ釣りでさえ、こんなに鯛系が釣れるとは。
たぶん、あそこでカゴ釣りすれば何か大きめのタイが来そうです。
大島でハマフエフキが釣れなくて、次は力勝負できる引く魚が釣りたいと思っていたのに、なぜか雑魚釣りしてしまいました。
次回はご一緒にゲドバしましょう!
投稿者 Munapy : 2007年09月24日 16:53